SNSで知り合った人達から勧められたFX取引 ご注意ください -消費生活相談-

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■事例
退職金の運用を学ぶため、SNSの広告で見た投資セミナーのLINEグループに登録した。そこで実際に資産運用に成功したという事例を聞き、投資セミナーの運営事業者に勧められてFX取引を始めた。FX取引アプリが無料で提供され、取引を進めると利益がでたので徐々に投資額を増やし、計500万円を毎回異なる個人名口座に振り込んでいた。その後、出金を求めると、「出金には税金として160万円が必要」と言われ振り込んだ。しかし、結局出金されなかった。騙されたと思う。
(60歳代男性　国民生活センター発表事例)

事例のような詐欺的な手口の相談が最近全国の消費生活相談に寄せられており、特に高齢の方を中心として増えてきています。手口の流れは次の通りです。
(1)SNSやインターネット上の広告をきっかけにグループチャットに誘われる
(2)チャット内の参加者から成功体験を聞かされ、FX取引に誘われる
(3)FX口座を開設後、個人名義の口座に入金するよう指示される
(4)取引画面上で利益がでているのを見て信用する
(5)高額を入金後、出金しようとすると税金等を請求される
(6)請求通りに支払うも、結局出金できず。FX業者ともグループチャットのメンバーとも連絡が取れなくなる

■対策
・個人名義の口座へ入金するよう指示されても振り込まない
詐欺の可能性が高くお金を取り返すのは困難です。
・金融商品取引業の登録があるか金融庁のHPで確認
無登録の業者と取引は行わないでください。海外のFX事業者でも日本での登録が必要です。

他の参加者が「○○万円儲かった」などと語っても、事実とは限りません。利益がでているように見える取引画面もニセモノかもしれません。注意しましょう。